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トップページ イベント案内岡山県立図書館とことん活用講座 令和6年度(第3回)開催報告

とことん活用講座「生きづらさを支える~成人期の発達障害の理解と支援~」開催のご報告

開催日時

令和6年10月5日(土) 
14:00~16:00

会場

岡山県立図書館 
2階 多目的ホール

参加者

102名

講師

福井 豪 氏
(発達障害当事者、精神保健福祉士)

三宅 尚志 氏
(おかやま発達障害者支援センター職員)

内容

 今回の講座は、福井豪氏と三宅尚志氏をお招きして、大人の発達障害に関する講演をしていただきました。
 はじめに、おかやま発達障害者支援センター職員の三宅氏から発達障害とは具体的にどういったものかについて説明していただきました。発達障害は特別なものではなく、生まれつきの脳機能の違い(差)であることと、特徴が薄い人も含めると多くの人が当てはまること、その違いが少数派であるだけで、直ちに「障害」になるわけではなく、環境とのミスマッチが大きくなることで「障害」と呼ばれるようになるとのことでした。そのため、発達障害をお持ちの方を支えるために大切なことは、まず何よりその人を知ること、「当たり前」や「普通」を考え直すことが重要であるとのことでした。
 続けてご講演いただいた福井氏からは、幼少期からこれまで、生きづらさを感じた場面や当時の心境、どのように乗り越えてこられたか実体験をお話しいただきました。三宅氏の説明を踏まえて聞く福井氏の体験談は発達障害を知る上で大変参考になるもので、私たちの周囲にも似たような悩みや生きづらさを抱えている人がいないかといった視点を持つための深い理解につながるものでした。何より、前向きに生きておられる福井氏のお話は、多くの聴講者にとって大変な励みになるものでした。
 質疑応答では、発達障害に関する質問はもとより、ご自身または周囲の方の悩みを相談される方が多くおられ、今回の講座の内容は多くの方にとって身近な悩みとなりつつあるようでした。

 
講座の様子 講座の様子


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