とことん活用講座「学ぼう!耳が不自由な方とのコミュニケーション」開催のご報告
開催日時
令和5年9月30日(土)
14:00~16:00
会場
岡山県立図書館
2階 多目的ホール
参加者
38名
講師
大岡 政恵(おおおか まさえ)氏
(岡山県聴覚障害者センター 手話通訳士)
通訳
手話通訳 公益社団法人岡山県聴覚障害者福祉協会(2名)
要約筆記 岡山県要約筆記団体連絡会(4名)
内容
岡山県聴覚障害者センターの手話通訳士・大岡政恵氏をお招きして、聴覚障害の方がどんなことに困っているのか、話す時のポイントや注意するべきことなどについて、わかりやすく教えていただきました。
特に、今回はとことん活用講座初の試みとして、講座の内容を「手話通訳」と「要約筆記」をつけてお伝えしました。
聴覚障害者には、言葉を覚える以前から重い聴覚障害があるろう者や、補聴器を使うことである程度聞くことができる難聴者、中途失聴者など、様々な方がいます。外見ではわかりにくいために誤解を受けやすいことも多く、また聞こえないために危険を察知することも難しいそうです。
聴覚障害者というとコミュニケーションに手話をイメージする人が多いですが、実際には手話がわからない方の方が多いそうです。その上で、筆談や口話をする際にどんなことに気をつけたらいいのかを説明いただきました。さらに、日常の生活で不便に感じていることや災害が起きた時に具体的にどんなことが困るのか、過去に起こった悲しい事故を紹介しながらお話し下さり、聞こえない方が置かれている環境についてよく理解できました。最後に簡単な手話表現も教えていただき会場の全員で実践しました。
会場には、聴覚障害や手話について詳しく知りたい方のために、県立図書館所蔵の関連書を展示しました。そして、講座の終わりには、展示の本の中から、県立図書館の職員がいくつかの本を紹介し、参加者の方々に借りていただきました。
また、短い時間でしたが、質疑応答の時間も設けさせていただき、参加者の方々からは実際にご自身の経験で気になったことが多く質問されていました。参加者の方々のアンケートには、「聴覚障害者への接し方など理解を深めることができた」「もっと手話を学びたいと思いました」「自分自身が当事者で大変参考になった」等のお声をいただき、たいへん有意義な講座となりました。
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