とことん活用講座「がんについて知ろう~肝臓がん~」開催のご報告
開催日時
令和5年9月17日(日)
14:00~16:00
会場
岡山県立図書館
2階 多目的ホール
参加者
41名
講師
高木 章乃夫(たかき あきのぶ)氏
(岡山大学 肝・腎疾患連携推進講座 特任教授)
日髙 千陽(ひだか ちはる)氏
(岡山大学病院 がん相談支援センター 医療ソーシャルワーカー)
講演の様子はこちらからご覧いただけます。(約87分)
リンク先:
【岡山県立図書館(公式)チャンネル】
配信期間:令和5年10月13日(金)~11月30日(木)
※終了しました
内容
今回のとことん活用講座特別編は、肝臓がんに関する講座でした。
まず、肝臓という臓器がどのような働きをしているのかについて説明がありました。肝臓は沈黙の臓器と言われていて、自分では気づかずに健診時に異常を指摘されたり、症状を自覚した時には病状が進行していることが多いとのことでした。
次に肝臓がんの原因として、ウイルスなどによる肝臓の慢性的な炎症や肝硬変が影響しているとの説明でした。また、アルコール性脂肪肝(ASH)、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)にかかわらず、個々の体質にあわせた適度な飲酒、適切な食生活を心がけることが肝臓がんの予防につながるというご指摘がありました。
肝臓がんの治療法として肝切除・ラジオ波焼灼術といった腫瘍部分を切除や焼灼する方法、肝動脈化学塞栓術(TACE)というがん細胞に対して酸素や栄養を断つ方法、抗がん剤を使用する方法などの紹介がありました。
日本における肝臓がん予後の5年生存率の割合を40年前と比べると、15%程度から50%程度になってはいるものの、まだまだ不十分であり、今後は慢性肝疾患からの早期管理、早期がん発見や新たな薬剤開発などが必要との説明がありました。
高木氏の講演終了後、日髙氏からがん相談支援センターの紹介がありました。質の高いがん医療を提供するために、岡山県内にはがん診療連携拠点病院として岡山大学病院、地域がん診療連携拠点病院として6医療機関があり、患者やその家族、地域の方々のがんに関する窓口として相談やサポートにあたっているとの説明でした。
アンケートでは、専門の医師による講演が興味深かった、がん相談支援センターの活動や役割を知ることができて良かったといったご意見や、とことん活用講座に今後も参加したい、講演後の館内展示が医療情報を調べるのに役立ちそう、といったご意見もあり大変有意義な講座であったと思います。
講演に先立ち、当館職員による図書館活用術、自然科学・産業資料部門の医療情報提供と、がん相談支援センターとの連携展示「がんについて知ろう!」の紹介を行いました。そのほか、会場後方に国立がん研究センターの冊子やがんに関するリーフレットなどを置き、参加者に自由に持ち帰っていただきました。
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