とことん活用講座「近年の大雨災害と防災気象情報」開催のご報告

開催日時

令和５年６月２５日（日）　
１４：００～１６：００

会場

岡山県立図書館　
２階　多目的ホール

参加者

５９名

講師

足立 誠（あだち　まこと）氏
（岡山地方気象台　観測予報管理官）

内容

　今回のとことん活用講座は、近年の大雨災害発生の仕組みや命を守る防災気象情報に関する講座でした。

　まず、気象庁と岡山地方気象台の紹介、岡山県の気候や地勢の特徴などについて説明がありました。
　次に、線状降水帯や台風といった近年の大雨災害について、発生の仕組みや特徴などをお話しいただきました。1時間に50ミリメートル（非常に激しい雨）とはどれくらいの総雨量になるのかなど、具体的な事例を交えた説明とともに、激しい雨の観測回数は増える一方、少量の雨の日数が減ってきているのは、地球温暖化や海面水温上昇の影響から空気中に貯められる水分が多くなっているからとのことでした。
　後半には、防災気象情報と警戒レベル、避難行動との関係についてお話がありました。防災気象情報と警戒レベル、避難行動は対応しており、日ごろから命を守るために防災気象情報に対しては心構えや避難行動確認などが必要とのことでした。
　最後に、「キキクル（危険度分布）」について、動画による紹介やスマートフォンなどから確認できることの説明がありました。

　災害が少ないと言われる岡山県にも甚大な被害をもたらした平成30年7月豪雨災害から5年が経過し、講座直前にも梅雨前線や台風による災害のニュースが届く中、参加者の関心も高いものとなりました。

　アンケートでも、自分だけではなく周囲の人にも知らせたい、職場での避難行動などに活かしたいという感想や、今後の講座テーマに災害対策や防災、地震などを希望するという声もあり、大変有意義な講座となりました。

　なお、講演に先立ち岡山県立図書館の利用者登録をすることで「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」（ご自宅のパソコンからも24時間利用可能なクラシック音楽に特化した音楽配信サービス）の紹介を行いました。