岡山県立図書館

トップページ 図書館ネットワーク 図書館職員の方へ 令和3年度 岡山県子どもの読書活動推進連絡会

令和3年度 岡山県子どもの読書活動推進連絡会 実施報告

テーマ

「地域と学校と図書館」

日時

令和4年1月14日(金) 13時~16時10分

方式

Web会議システム「Zoom」を活用したオンライン

参加者

49名〈公共図23名、教育関係者17名(うち小学校9名、中学校3名、高校2名、教育委員会等3名)、ボランティア3名、講師・取組発表者6名〉

主催

岡山県教育委員会

概要

①講演『地域と学校と図書館 ~ちえの森ちづ図書館の取組から~』

ちえの森ちづ図書館
前田 美由紀 氏

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 智頭図書館は、1973年竣工の智頭町総合センターの2階で中央公民館図書室としてスタートした。2004年、名称が「智頭町立智頭図書館」になり、司書増員など運営面の充実を図ったが、閲覧席8席のバリアフリーが進んでいない施設で図書館運営をしていた。
 第6次智頭町総合計画では、図書館の環境整備について住民からの要望もあり、利用者アンケートや小学生子ども司書会議、中学生によるグループワークなどを元に図書館に対する意見書をまとめた。第7次智頭町総合計画では、新図書館建設事業を進めるにあたり、住民ワークショップやパブリックコメントを行った。
 そして、2020年11月29日に「ちえの森ちづ図書館」が開館した。
 地域住民や子どもたちと共に作り上げてきた図書館は、新図書館を建設する前から、智頭町の未来を担う子どもたちが本と触れあう環境を整えようと保育園や学校と連携を強化していた。保育園では「住民生活に光をそそぐ交付金」で本を購入し、2011年に園内に図書室「ほんのもり」をオープンした。また、小学校との連携では、おはなし会やブックトークを学期ごとに行っている。図書委員会との連携では「本のPOPコンテスト」の入賞作品や図書館クイズの展示を行った。図書館で学校内の取組を展示することにより、地域住民の方々に活動を見てもらうことができた。
 中学校では、1年生の国語の授業で「こんな図書館があったらいいな」というテーマでグループワークが行われ、新図書館開館までに開催された住民ワークショップの中で、中学生の声として発表された。さらに総合的な学習の時間には、智頭町特産の杉と藍染めひものしおりを開館記念として作るなど新図書館プロジェクトとして取り組みを行った。また、今年度中学校、図書館、教育委員会が連携し、智頭町の文化財をデジタルデータで保存する「智頭町文化財デジタルアーカイブ」に取り組み、現在、地域資料として貸出ができるように図書館で作業をしている。
 高校との取組については、智頭町にある高校が農林高校ということもあり、生徒が制作した地元の智頭杉を使った衝立や藍染のれんを新図書館に寄贈していただいた。また、高校から何か図書館でできないかという声があり、毎月開催している音読教室で高校生が図書館職員と共に活動を始めた。
 他にも指導主事と連携した自由研究おたすけ教室、子ども司書体験教室における新図書館建設現場の見学など地域と連携して事業を実施している。高校生による掃除活動、元教員による数学寺子屋、小学生による図書館お手伝い隊など、住民や子どもたちが自主的にボランティアを行う姿も見ることができる。
 子どもの読書活動推進について、子どもたちに本を手渡すことが難しくなったと感じている。選書や読み聞かせ、ブックトークを更に工夫するなど、方法を探りながら取り組むとともに、第7次総合計画にあるように1人1人に寄り添う図書館として取組を進めていきたいと考えている。



②岡山県における子どもの読書活動推進について

岡山県教育庁生涯学習課

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 県教育委員会は、中学生の読書の実態を把握し効果的な施策を検討する目的で「中学生の読書環境に関する実態調査」を実施し、学校での読書環境の充実が中学生の読書活動の推進には必要不可欠であると結論づけた。
 学校においては、一斉読書や学校図書館の授業での活用により読書に親しむ時間を確保することを推奨する。公共図書館や行政においては、学校図書館支援サービスの充実や、学校間、学校図書館と公共図書館間の連携に取組み、一体となって学校の読書環境の充実を目指す。また、読書が嫌いな中学生にとって、自ら積極的に読書に向かうことは難しい実態を踏まえ、学校での読書時間を確保し、本や本に関する情報を中学生の手元まで届ける状況を作ることで、読書のきっかけを提供し、読書活動の促進を図る。
 なお、子どもの読書活動の推進を目指す取組みの中で、読書が好き、読書が楽しい、読書が役に立ったと思う経験をさせることは、生涯にわたって本に親しむ気持ちを育む上で重要である。



③取組発表

勝央町立勝央北小学校

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 主な取組としては、教員が学年ごとにおすすめの本50冊を選定・リスト化・目標設定し、その目標を達成するごとに児童がおすすめカードを書き、展示の木に葉や花を貼ってもらい表彰する「おすすめの本50選」を実施している。PTAによる取組としては、親子や家族での読書に2週間取り組んでもらい、パーフェクト達成で表彰する「PTA 親子で家読2Week」を年2回行っている。図書委員会による取組としては、たくさん本を借りた児童に賞状を贈る「多読賞」や、梅雨の時期や秋にくじ引きでしおりなどをプレゼントする「読書祭り」、図書委員のおすすめ本の紹介文と写真を展示する「おすすめの本50選」、「貸し出し」などを行っている。
 その他にも、低学年にボランティアや図書委員などによる「朝読書(読み聞かせ)」、読んだ本の題名と感想を書きためておく「読書通帳」、「学級文庫」などの活動をしている。「学級文庫」には勝央図書館の本も置いている。



早島町立早島中学校

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 図書委員会の主体的な取組としては、2週間で貸し出しの多かった上位3クラスにプレゼントを送る「クラス対抗貸し出し冊数グランプリ」や、「先生のおすすめ本」、「スタンプラリー」、「いいねPOP」、「百人一首大会」、「特設コーナー作り」などを行っている。司書主体の取組としては、「1年生へのオリエンテーション」、「卒業生への記念品」、「教科に関連した本の紹介コーナーの設置」などを行っている。町立図書館と連携した取組としては、町立図書館司書が選んだ本をテーマごとに分けて包装し、学校で貸し出す「本の処方箋」や、生徒が読んだ本の感想を記入した用紙を町立図書館に掲示し、町立図書館の利用者がその感想に返事を記入する「読書郵便」などを行っている。
 また、図書室の机や本棚等のレイアウト変更を行い、授業で図書室を活用できようにした。今年度の取組として、手作り段ボールガチャガチャを使った「図書館ガチャ」や「ビブリオバトル」を行った。



岡山県立倉敷天城高等学校

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 多くの生徒に読書習慣を付けてもらうため、中学校と高校の図書委員会と連携しながら、様々な取組をしている。読書会は、図書委員主催でホームルームの時間を使って実施している。今年度は、1年生が本のタイトルと印象に残った言葉などを葉っぱの形のカードに記入し貼り付ける「読書の木」作成、2年生が本のポップ作成・紹介、3年生がおすすめ本のプレゼンで各クラスのチャンプ本決定と、学年ごとに工夫を加えて行った。また、授業では、課題研究・現代文・保健・世界史などで図書館を活用している。
 図書館内では、季節や学習内容に合わせて、随時「特集展示」を設置している。また、広報のため、図書委員会が作成する「図書館NEWS」と司書作成の「新着案内」の2種類を発行している。レベルアップを図るため、岡山県立図書館司書に広報活動の考え方についての講演をしていただいた。東雲祭(文化祭)でのビブリオバトル、読書月間(11月~12月)の「読書くじ」や「古本雑誌市」なども人気である。



井原市立図書館(井原図書館・芳井図書館・美星図書館)

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 家庭における子ども読書活動推進事業としては、白紙の絵本キットを使用し親子で自分のオリジナル絵本を作る「親子で手作り絵本を作ろう!講座」、4か月児健康診断時に「ブックスタート事業」、2歳児健康診査時に「セカンドブック事業」などがある。
 子ども向けイベントとしては、井原高校家政科2年の生徒がパネルシアター・ゲーム・大型絵本の読み聞かせ・ペープサートなどに出演する「子どもおたのしみ会」、図書館司書による影絵シアターやたなばたリース作りをする「子どもたなばた会」、ミュージックシアターやクリスマスボックス作りをする「クリスマスのつどい」、「キラキラ★ペットボトルでまんげきょうをつくろう!」などを行っている。
 学校や地域への支援としては、移動図書館車・図書館見学・職場体験・出張読み聞かせなどを行っている。
 その他にも、ボランティアのスキルアップを目的とした「読み聞かせボランティア講座」を行っている。



おはなしトトロ

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 子ども読書年(2000年)の翌年に会を結成し、里庄町立図書館を拠点として活動を行っている。図書館での活動としては、季節に合わせた絵本や紙芝居の読み聞かせと工作をする「おたのしみ会」などを年5回程度行っている。
 学校園での活動としては、町内の小学校・幼稚園を訪問し、30分から45分読み聞かせをする「おはなし宅配便」を年22回程度行っている。地域での活動としては、里庄町社会福祉協議会の依頼により、子育てひろばで開かれるお誕生日会で読み聞かせを年間12回行っている。また、2021年には参加者アップをはかるため、人気絵本シリーズをテーマにしたおたのしみ会「『ぐりとぐら』の世界を楽しもう」「『バムとケロ』の世界を楽しもう」を実施した。
 これらの活動で使用する「おはなし小道具」は、手作りボランティア「エルマーの工房」と連携し、共同製作している。
 今後は、給食時に校内放送での読み聞かせ、Zoomによるおはなし会などを視野に入れた活動をしたいと考えている。



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岡山県立図書館 図書館振興課 図書館支援班
TEL 086-224-1269 
FAX 086-224-1208 

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