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トップページ イベント案内県立図書館とことん活用講座 令和2年度(第5回)開催報告

とことん活用講座「おかやまの中世城館を知る」開催のご報告

講師近影

開催日時

令和3年2月6日(土) 
14:00~16:00

会場

岡山県立図書館 
2階 多目的ホール

参加者

75名

講師

小林 利晴(こばやし としはる)氏
(岡山県古代吉備文化財センター 総括副参事)

内容

 今回のとことん活用講座は、岡山の中世城館についての講座でした。

 最初に、『岡山県中世城館跡総合調査報告書』(全3冊)をまとめるにあたって、調査、報告書作成のために7年、延べ人数18名、調査数1,423ヶ所(うち城館と認められた数1,126ヶ所)などの規模であったことをお話しいただきました。 調査には草木やシダがうっそうとして足元の見えない道を歩いたり、マダニにかまれたりと苦労も多かったとのことです。
 調査から見えてきたこととして、美作や備中北部などのように高い山の多い地域では山頂に城館を作らず、尾根部に作ることが多いことがあげられます。 また、古代山城と中世城館との違いから近世城郭への発展についてなど、多くの写真や地図を用いてご説明をいただきました。
 そのほか、1579年から1584年にかけての毛利方と宇喜多方の攻防においては、作るのに多くの労働力が必要な畝状竪堀は大国である毛利方の城に多いが、鉄砲の使いやすい土塁囲いは資金力のあったと思われる宇喜多方の城に多いなど、戦い方や戦力の違いなども調査から見えてきたことだと教えていただきました。
 岡山の中世城館について大変分かりやすくご説明いただき、参加者にとって楽しく学ぶことのできた講座でした。
 アンケートにも、貴重なお話を聞けて面白かった、知らないことばかりで興味深く、知らない県北の地名などを調べてみたいといったご意見があるなど、より参加者の好奇心を刺激するような講座になったと言えます。

 なお、講演に先立ち郷土資料班・隈元が、郷土資料部門の紹介と、「おかやまの城と城館」の展示説明などを行いました。


講座の様子 講座の様子

(お問い合わせ) 
岡山県立図書館 サービス第二課 郷土資料班
TEL 086-224-1286 
FAX 086-224-1208