蔵書検索
 
トップページ > イベント案内 > 県立図書館とことん活用講座 > 平成29年度 (第 6 回) 開催報告

第6回 とことん活用講座
 「ここまでわかった! 鬼ノ城のナゾ」開催のご報告

開催日時

平成30年2月4日(日) 14:00~16:00

会場

岡山県立図書館 2階デジタル情報シアター

講師

金田 善敬 氏 (岡山県古代吉備文化財センター 副参事)

参加者

69名

内容

 今回のとことん活用講座は、謎の城とも言われる鬼ノ城について、豊富な写真や図面を使って説明いただきました。
 まず鬼ノ城とは、古代山城(『日本書紀』などの歴史書に書かれている朝鮮式山城、書かれていない神籠石(こうごいし)系山城(九州型、瀬戸内型))のうち、瀬戸内型であり、山頂に約2.8キロメートルの城壁を巡らして4つの城門と排水機能を持つ第0から第5までの水門があり、日本では中規模程度の山城である、といった概要をお話しいただきました。次にこれまでの発掘調査で見つかった遺構などから、実用性を兼ね備えた軍事施設であり、設計図に基づいて築城した可能性や高度な施工技術があったとのことでした。
 後半では、岡山県以外にある古代山城との石垣の比較(鬼ノ城は切石ではなく自然石や割石を使用)、鬼ノ城から出土した遺物の年代特定(7世紀末~8世紀初頭のものが中心)、当時の朝鮮半島や日本を取り巻く情勢(663年白村江の戦い、672年壬申の乱、676年新羅の朝鮮半島統一ほか、他県の山城の築城や廃城状況など)からの築城や廃城となっていった理由などについて考察いただきました。

   事前申込があっという間に定員を超えるなど、講座に対する関心の高さがうかがえ、アンケートでも、また鬼ノ城に登ってみたくなった、温羅伝説や吉備津神社・吉備津彦神社についても知りたくなったといった感想が寄せられるなど、より参加者の好奇心を刺激するような講座でした。
   
 なお、講演に先立ち、当館職員が現在郷土資料部門で行っている「ここまでわかった! 鬼ノ城のナゾ」の展示案内などを行いました。(→展示の紹介ページへリンク


(お問い合わせ) 岡山県立図書館 サービス第二課 郷土資料班
  TEL 086-224-1286  FAX 086-224-1208