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第2回とことん活用講座
「山田方谷とその時代」

日時・会場・講師・参加人数

日時・会場

平成26年6月8日(日)14:00~16:00
岡山県立図書館2階 多目的ホール

参加者数

137名

講師

竹原 伸之 氏(岡山県立博物館 学芸課 副参事)

講座の内容

山田方谷は、幕末から明治にかけて活躍した陽明学者です。百姓身分の出身でありながら、秀でた才能が認められ、備中松山藩に仕えました。藩主板倉勝静のもとで行った藩政改革は大成功をおさめ、勝静が老中に就任すると幕政にも関わりました。また、優れた教育者でもあった彼は、幕末や明治期に活躍する多くの人材を育て、閑谷学校を再興したことでも有名です。今回は、岡山県立博物館平成26年度特別展「山田方谷」を企画された竹原伸之先生をお招きして、山田方谷の人物像やその時代背景について、ご講演いただきました。事前申込みの時点より定員を上回る大勢の方からの申込みがあり、反響の大きさが伺えました。

講座では、方谷について、「陽明学者山田方谷の誕生」、「政治家山田方谷と備中松山藩の幕末」、「教育者山田方谷(江戸時代)」「教育者山田方谷(明治時代)」という4つのテーマにわけ、約60枚ものスライドを使って、方谷自筆の書簡や漢詩、その他関連する資料等、ゆかりの文化財について、豊富なエピソードや関連事項を交えてお話しいただきました。

その中でも、竹原先生のおすすめの一点として、方谷の人柄が象徴される「山田方谷拝領刀」を紹介されたことが印象的でした。この刀は、老中の板倉勝静に顧問として同行した方谷が、慶応3年(1867)に京都から一人で備中松山に帰る際に勝静から拝領したもので、方谷が自分の臨終の際に枕元に置いて亡くなったというほど、とても大事にしたものであるそうです。この刀は、方谷が最期まで主君の勝静との信頼関係を続けた、また「二君に仕えず」一生勝静に仕えたという、方谷の人柄が象徴されているのだそうです。

幕末・明治の激動の時代を生きた方谷の思想や生き方を、熱心にわかりやすくお話しいただき、アンケートの回答にも「大変おもしろい話だった。よく調べている。当時の人間関係までわかった。」「小説を読んでいるようでとても面白かった。」「一度で終わらず、(今後も)年に2回、毎年または隔年ごとに、定期的に講座を開いてほしい。」とお声をいただくほど大好評でした。

なお、講座の最後に、県立図書館郷土資料班より、閲覧室2階の郷土資料部門で行っている企画展示「山田方谷の世界」を紹介し、お帰りの際に展示をご覧いただきました。



(お問い合わせ)   岡山県立図書館 サービス第二課 郷土資料班
            TEL 086-224-1286  FAX 086-224-1208