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第7回 県立図書館とことん活用講座
 
「県立図書館所蔵の名著・名盤でたどる合唱音楽の歴史」

日時・会場・講師・参加者数

日時・会場

平成23年1月23日(日) 14:00〜16:00(開場13:30〜)
岡山県立図書館 2階 デジタル情報シアター

講師

高野 敦氏((財)桃太郎少年合唱団講師・岡山大学教育学部附属中学校講師)

参加者数

59名

講座の内容

 県内で合唱指導をされている高野さんをお招きし、中世・ルネサンス期のヨーロッパにおける合唱の歴史について、CDを聴いたり歌ったりする時間を持ちながら、丁寧に教えていただきました。

(1)合唱とは
 まず一般的な合唱の形態・基本的な形についてご説明いただきました。
・合唱の形態の分類…児童合唱・女声合唱・男声合唱(同声合唱)・混声合唱
・合唱の基準的な形
  混声4部合唱…ソプラノ,アルト,テノール,バス
  男声4部合唱…テノール2部とバス2部(あるいはバリトン・バス)
  女声3部合唱…ソプラノ,メゾソプラノ,アルト
・無伴奏合唱…ア・カペラ

(2)ヨーロッパにおける合唱とキリスト教との結びつき

 初期キリスト教(ユダヤ教を含む)では偶像崇拝が禁止されていたので、音楽によってキリストを賛美していました。また当時の教会ではオルガン以外の楽器演奏は禁止されていたため(楽器が未発達だった)、合唱とキリスト教が結びついていったそうです。
 この時代のミサ曲として代表的な「グレゴリア聖歌」を、ネウマ譜(4線の初期の楽譜)で歌いました。最初は難しそうでしたが、ネウマ譜の読み方のきまりを教えていただくと、案外簡単に読むことができました。最初はモノフォニー(単独の声部しかないもの)で歌われていたグレゴリア聖歌も、ポリフォニー(いくつかの声部からなる楽曲)へ移行していったのに倣い、講座でもカノン(輪唱)やオスティナート(低声部で同じ音型のくり返し)をとりいれ、6声部による合唱にも挑戦しました。

(3)ルネサンス期の名曲を聞こう

 ハインリッヒ・イザーク作曲の「インスブルックよ、さようなら」とクレマン・ジャヌカンの「鳥の歌」と、バロック音楽の代表曲であるバッハの「マタイ受難曲」を聞きました。特に「マタイ受難曲」は、バッハとタドゥン(現代中国を代表する作曲家)の「新マタイ受難曲―永遠の水」と聞きくらべることで、新たな魅力を発見することができました。

(4)終わりに
 2時間という時間があっという間に過ぎてしまうほど、楽しい講座になりました。先生の歌声に引っ張られて、会場の歌声もどんどん大きくなっていったのが印象的でした。歌うことが好きでも、大勢の人と一緒に歌う機会はなかなかないものです。またネウマ譜で歌うという珍しい体験もでき、参加者の方々は楽しく充実感のある時間を過ごされたようです。アンケートにも「心が癒された」「合唱音楽の歴史がよくわかった」などの声が多く寄せられました。県立図書館でCDの貸出ができるということをご存じない方もいらっしゃったようなので、この講座を機会に視聴覚資料も利用していただきたいと思います。




「県立図書館所蔵の名著・名盤でたどる合唱音楽の歴史に関するブックリスト」はこちら



<講座の様子>



講座の様子 写真1 講座の様子 写真2